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横浜市 横浜妙蓮寺シティハウス

東急東横線沿線にある、総戸数36戸6階建てのマンションの植栽リニューアルを担当。
築25年を迎えた2016年に建物の大規模修繕を行ったところ、建物が綺麗になったことで、グリーンのエリアや環境設備面の問題点が目立つようになったため、それを改善すべく、Q-GARDENがトータルプロデュースを請け負いました。

数か所に点在する植栽エリアのうち、最も大きいエリアは2か所の中庭。
しかし、肝心の中庭は地盤沈下が起きており、水はけ・日当たりが悪く、植物の生育にとって問題の多い環境でした。また、適切な植物が植わっておらず、せっかくの中庭スペースは長年淋しい景観となっている惨状。
そこで、耐陰性の高い植物が順調に生育できるよう、まず水はけの改良を実施しました。枯れた植物を撤去しつつ、光の入りにくい環境でも生育する樹種を選択し、もとからある大きな景石を活かしながら和風な仕上げに。

なお、2つの中庭は、同時に視界に入ることもあったので、連結するエリアとイメージを統一。さらに、照明器具をアッパーライトに変え、イロハモミジを下から照射し、夜でも植栽を楽しむことができるようにしています。

中庭の「暗い」イメージを改善



マンションの顔であるエントランスエリアにも大きな問題がありました。それは「暗さ」です。
そこでまず、正面玄関の外部エントランス、ならびに両脇にある植え込みの改善を行いました。既存のツバキの生垣を活かしながら、低木の樹種を葉色の明るい品種(アベリア)に植え替え。鬱蒼としていた植え込みをスッキリさせ、正面扉の脇をスポットライトで照らすことで、空間全体を明るいイメージへ変化させました。

エントランスホール・エレベーターホールもプロデュース



エントランスホールやエレベーターホールの環境改善にも取り組みました。フラワーベースの造花を撤去し、フレームにアーティフィシャルグリーンをアレンジしたあしらいを設置。さらに、エントランスに配置されていた既存のステンレス製プランターの中にも、アーティフィシャルグリーンをアレンジメント。それだけにとどまらず、エレベーターホールにもアーティフィシャルグリーンを設置し、建物全体のモダンなイメージを統一させています。

今回の施工デザインのポイントは、マンション竣工時のコンセプトを崩さずに、住民の動線、昼夜の景観を配慮した緑の楽しみ方をトータル設計したこと。また、木工職人や、フラワーアーティストの力も借りて、細かな箇所にも手を抜かず施工を行っています。Q-GARDENの強みである「幅広い分野のプロとのコラボレーション」が功を奏しました。

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