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世田谷区 高級マンションの資産価値を上げるガーデン・ケア

資産価値を向上させるガーデンケア

住棟と庭園を一体化させた設計思想で、緑豊かな成城の街に佇む、169邸を擁する高級マンション。
屋上・壁面を緑化したパーキングガレージと3つの住棟がイングリッシュ・ガーデンを囲むようにレイアウトされ、ケヤキ、サクラなど街の歴史を感じさせる既存樹を数多く保存、敷地を美しい緑地帯で縁取る遊歩道など緑豊かなオープンスペースが確保されています。

2003年竣工当時から、このマンションは、コの字に囲われた中にある、共用のイングリッシュ・ガーデンを一番の特徴としていました。当初の維持管理会社より引き継ぎ、2015年よりQ-GARDENが年間管理を実施しています。年間の緑地管理をするうえで、従来の維持管理会社が継続的に使用してきた化学農薬を使用しないことを引き継ぐ条件として、ガーデン・ケアをスタートしました。

Q-GARDEN年間管理の効果

マンション等の年間管理をしている会社は、契約時に決められた薬剤散布のスケジュールを守るために、病気や害虫が発生していなくても農薬散布したりすることが多々あります。これを「スケジュール散布」といいます。
農薬は、適正に使用されない場合、人や動物、周辺の生活環境に悪影響を及ぼすおそれがあります。緑地管理の現場では、農薬の飛散を原因とする住民等の健康被害が生じないよう、飛散防止対策の徹底を図ることも必要です。
農薬は病気や害虫による被害を防ぐために使用するものですので、例えば、害虫が発生していない作物には殺虫剤を使用する必要はありません。

公園や緑地管理の現場に関しては、農業における農薬使用のような明確な法律は特には無いのですが、弊社では環境省が発行している「公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル ~農薬飛散によるリスク軽減に向けて~」をもとに、緑地管理を行っています。
このマニュアルでは、「病害虫の密度の増加を防ぎつつ農薬その他の防除資材の使用量を経済的に正当化できる水準に抑え、かつ人及び環境へのリスクを減少しまたは最小とするよう、適切な防除手法を組み合わせること」を主眼に、具体的な手法が紹介されており、「農薬のスケジュール散布は止めること」なども、明記されています。

Q-GARDENでは、薬剤散布の作業時に、特に目立った病害虫が見られない場合は、生薬をブレンドした活力剤を散布しています。また、サクラにつくモンクロシャチホコの幼虫などの毛虫が発生している場合は、環境に影響の少ないBT剤などを使用するなど、有機JAS 基準に則り、使用する薬剤を選択しています。
このような方法で、Q-GARDENが年間管理をするようになり、数年が経過したところで、徐々に効果がみられるようになりました。

例えば、これまでは、ハナヒサカキという低木にホタルガの幼虫が毎年発生することに悩まされていましたが、Q-GARDENが管理するようになり、近年ではそれらの害虫の大発生が無くなりました。活力剤によって本来の生命力が活性化されたことによって、植物に抵抗力がついたのだと考えられます。

また、螺旋階段にフジを巻き付けた植栽があるのですが、枝も細く、花が咲かない状態が続いていました。弊社が管理をし始めて、適切な時期に剪定を行うようになったところ、2017年より花が咲くようになりました。さらに、2018年に根の土壌を広げる工事をしたところ、翌年より花葉の量が増えるようになりしました。

<BEFORE>


植桝(うえます)の状況


根がより広がるように工事


<AFTER>


緑地を管理の方法を変えるだけで、緑が豊かになり、マンションの資産価値を上がります。そして、近年SDGsの取り組みなどが注目されていますが、運営会社の企業イメージのプラスにも繋がることになります。
結果が出るには少し時間がかかりますが、長い目でみると、確実に少ないコストで手間がかからず、植栽を元気に保つことができることを、多くの人に知ってほしいと思います。



今年に入って、このマンションの敷地内にギンリョウソウが生えていることを発見した時は、とても驚きました。これは、通常、山や森に生育する植物です。また、サクラ並木では、コゲラの巣を発見しました。Q-GARDENが年間管理を引き継いでから丸5年経過し、そこに植栽されている植物が健康になることはもちろんのこと、生物の多様性が育まれつつあることを実感した出来事でした。

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